妊娠の兆候や妊娠初期の症状に「肌荒れ」が言われるくらいに、妊娠すると肌が荒れやすくなります。
でも妊娠がはっきりと分かる前の超初期の肌荒れは生理前に肌荒れを起こしやすい女性にとっては、なかなか区別がつきにくく、分かりにくいものです。
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妊娠を疑う時期に、妊娠かな?生理前かな?と悩んだ経験がおありの方もたくさんいるのではないでしょうか。
そんな、ちょっと疑問に思う妊娠中の肌荒れと生理前の肌荒れが同じなのか、またその仕組みについてお話していきましょう。
7割の女性が知らない、女性の体内でのホルモンの変化とは・・?
美容アドバイザーのNaoです。
まずよく聞く女性ホルモンって何か、ご存知でしょうか?
女性ホルモンとは卵巣で作られる二つのホルモンを指し、脳から指令されて分泌され、妊娠や出産が出来る体にしてくれる働きをするホルモンです。
卵胞ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロンという二つの女性ホルモンが女性の体をコントロールし、月経や排卵を起こすことで妊娠や出産が出来る仕組みになっています。
通常は生理の終わりから排卵期にかけてエストロゲンが増え、排卵が終わり次の生理が始まるまでに
プロゲステロンが増えます。
そして妊娠をすることでプロゲステロンが急激に増加し始めます。
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エストロゲンの働きって何!?
では排卵に向けて増えるエストロゲンの働きですが、これは女性らしさを作り出すホルモンと言われ、妊娠に備える子宮作りをしたり自律神経を調整したり母乳を作る準備の働きや体温を下げる働きがあります。
また皮膚を正常にしてくれるので、このエストロゲンが分泌される卵胞期は比較的お肌の調子もよく、心も安定していて調子がよくなります。
プロゲステロンの働きって!?
プロゲステロンは妊娠を継続させるのにとても大切なホルモンで、赤ちゃんのお部屋となる子宮を整え、胎盤を完成させ流産を防ぎます。
また一方でメラニンが生成されるお肌のメラノサイトを刺激する働きもあり、しみを作りやすくもします。
またさらに過剰に皮脂を分泌させてお肌の代謝をにぶらせる働きもあるため、肌荒れを起こすホルモン、とも言われています。
また精神的に不安定にさせてしまうため、プロゲステロンが分泌される黄体期には肌の調子も悪くイライラしたり頭痛や腹痛が起きたりします。
このような症状の重いものを月経前症候群(PMS)と呼ぶのです。
妊娠中の肌荒れは全て同じだと思っていませんか?
妊娠初期
妊娠するとプロゲステロンが急激に分泌され妊娠を継続させようとします。
妊娠超初期~初期にかけてひどく肌荒れが起こるのはこのプロゲステロンの仕業です。
特に皮脂の分泌が盛んになりますので今までニキビや吹き出物なんて出来たことがなかった人が妊娠したとたんに急にニキビや吹き出物がたくさん出来た、なんて言うお話はよくあります。
またプロゲステロンだけが原因ではありません。
プロゲステロンが過剰に分泌されることで、ホルモンのバランスも乱れます。
この乱れもお肌の代謝機能を鈍らせ、お肌の水分保持力を弱めたりバリア機能を破壊しますので、肌荒れを引き起こすのです。
それに加えて妊娠初期は悪阻がありますよね、悪阻には個人差がありますが、食べれるものが決まっていて同じものばかり欲しくなったり、今まで好きだった食べ物が急に苦手になったりします。
そのため栄養バランスも乱れがちになり、便秘や肌荒れを引き起こしてしまいます。
妊娠初期にひどい肌荒れに悩まされる妊婦さんはたくさんいるのです。
妊娠中期
妊娠中期になると胎盤が完成し始めますのでプロゲステロンの増加は落ち着き始めます。
とは言ってもまだ、妊娠を継続させるために分泌はされていますので、落ち着いたとはいえまだホルモンバランスは乱れている状態です。
その状態に体が慣れて肌荒れが落ち着く方もいますがまだまだ肌荒れが起こりやすい時期だと言えす。
妊娠後期
妊娠後期に入るとよりプロゲステロンは減少し、出産に向けて今度は母乳の準備が始まるためエストロゲンが増加し始めます。
このためまたホルモンバランスは乱れがちとなり、肌荒れも起きやすくなります。
また妊娠後期に入るとお腹も大きくなり、胎動も激しくなりますので、尿意が近くなり夜に眠れなくなったり胃を圧迫させますので思うように食事が取れなかったり、出産に向けての不安が出てきたりと様々なストレスが出てくるので、これらのストレが原因でも肌荒れを起こしてしまいます。
妊娠中はホルモンバランスの乱れを主な原因としますが他にもマイナートラブルが重なることで常に、肌荒れが起こりやすい状態と言えるのです。
生理前の肌荒れについて
生理前もプロゲステロンが増加しますのでホルモンバランスが乱れます。
特にプロゲステロンが皮脂を過剰に分泌させますので生理前はニキビが出来やすい、という方が多いのはこのせいです。
またプロゲステロンが水分を溜め込む働きもしますので生理前は便秘になったりむくんだりで体重が増える人もたくさんいます。
妊娠中の肌荒れと生理前の肌荒れは同じ!?
以上のことから、妊娠中の肌荒れも生理前の肌荒れもホルモンバランスの乱れから起こるものなので、大きく捉えると、同じと考えてよいことが分かりましたね。
少し違うのは妊娠中はずっとホルモンバランスが乱れるのと、さらに悪阻や寝不足などの妊娠によるマイナートラブルも加わりより肌荒れがひどくなりやすいということです。
生理前の肌荒れは生理が始まり終わるころにはホルモンバランスは落ち着き、お肌の調子ももとに戻るでしょう。
また悪阻もないので出来る限り食事の栄養バランスを整えて栄養を摂取することで抑えることも出来ます。
妊娠中と生理前の肌荒れ対策とは!?
どちらも原因がホルモンバランスの乱れなのですからこの乱れを緩和させてあげることが大切です。
生理前の肌荒れやイライラなどがひどくつらい場合はピルを服用することで、プロゲステロンの分泌を抑制させることが出来ますので、あまりにもつらい場合は婦人科や皮膚科に相談し、ピルを処方してもらうとよいでしょう。
しかし妊娠中はどうしても仕方がないですよね・・
ホルモンバランスをこれ以上乱さないようにするにするために、
栄養バランスの良い食事を摂る
脂っこいものを控えて野菜や和食中心の食生活にしましょう。
またイソフラボンを摂取することでホルモンバランスを整えることが出来ますので積極的にイソフラボンを摂りましょう。
豆乳、納豆、豆腐、味噌などに多く含まれます。ただし妊婦さんの場合は摂りすぎに注意をしてください。
・睡眠をしっかりとる
・適度な運動をする
・リラックスする
これらのことを意識し、少しでもホルモンバランスがこれ以上乱れないように注意すると肌荒れがひどくなりにくいです。
またお肌が荒れやすく敏感な状態ですので、基礎化粧品を敏感肌用に変える、いつも以上に保湿する、
清潔を心がける、などスキンケアにも注意をしましょう。
つまり・・?
女性の体は複雑で繊細ですので大変ですよね。。
でも男性には少ない貴重なホルモンで、妊娠や出産が出来るということは、女性の特権でとても嬉しく神秘的なことです。
毎月の生理も憂鬱でいらない!と思う人も多いでしょうが、妊娠出産が出来る体にしてくれる大切な体の仕組みです。
仕方ない、と割り切って明るく肌荒れ対策をし、いつでもキレイな女性でいましょうね^^
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